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創建/宗旨

この寺は延寿山成就院満福寺と号し、建長6年(1254年)箱根金剛王院(現箱根神社)から下向した一人の僧により創建されました。
古義真言宗(鎌倉時代に生まれた新しい真言教学派に対し、平安以来の伝統教学派をこのように総称する)の古刹であり、1等級寺院に属します。宗派は東寺真言宗に属し、総本山は京都東寺(勅賜・教王護国寺)であります。東寺は、弘仁14年(823年)嵯峨天皇より空海(弘法大師)が賜った寺であります。
弘法大師は御遺言により、東寺を全真言宗の根本道場となされました。明治の時代になり、高野山派などは分離独立しましたが、それまでは東寺長者が全真言宗寺院を統括していたわけであります。
嵯峨天皇は、東寺を弘法大師に下されるとき「代々の国王を以て、我が寺(東寺)の檀越となせ、若し伽藍復興すれば天下また復興し、伽藍衰弊せば、天下また衰弊せん」とまでの御起請文を下されました。
今日も毎年正月、真言宗各山各派、その年の国家安泰の祈願のため東寺に集められ、七日間の大法要(後七日御修法)を営む習わしとなっているのは、東寺が鎮護国家の根本道場という歴史的聖地であるからにほかなりません。